ゆうぞう⭐高校世界史を学び直す

佐藤優『読書の技法』を読み,「高校世界史」の“学び直し”を決意するが,神教科書の「難しさ」に心が折れそうに.そこで…図書館通いと歴史書の乱読を開始♪勉強を始めました🖍現在は「知識のアウトプット」を目指し「高校世界史の教科書を解説する」 YouTubeチャンネルを公開中です‼

語族・語派でまとめる古代オリエント史

世界史の教科書を読んでいると「○○人」という言葉がたくさん出てくる。特に古代オリエント史に多い。 山川出版『詳説世界史B』第1章「オリエントと地中海世界」に登場する「○○人」は全部で17もある!! シュメール人アッカド人アムル人ヒッタイト人カッシート人ヒ…

楔形文字からアルファベットへ‐文字の古代オリエント史

上の画像は大英博物館に所蔵されている楔形文字のタブレット当時の「書類」だね(^_^) さて…山川の世界史教科書の第1章のタイトルは「オリエントと地中海世界」 第1章で「文字についての解説」があるのは次の5カ所 ・シュメール人が始めた楔形文字が多くの民族の…

古代メソポタミア「都市国家の実態」とは?

この図は…古代メソポタミアの都市国家「ウル」の、最盛期の頃を想像して描かれている。シュメール文明が最後に花開いた、前2000年頃の「ウル第3王国時代」だ。 ユーラテス川の川岸。ウルの街は、上流に向かって突き出すように建設された。 先端近くの「ジッグラト…

○○人とは○○民族のことなのか?

世界史の本を読んでいると「○○人」とか「○○民族」という言葉に出会う。 ゲルマン人とゲルマン民族は同じなの?違うなら、どう違うの? そんな疑問をもったことはないだろうか。 さすが予備校の先生!!「疑問」にズバリと答えていた。 「民族」という言葉はと…

オリエント「2つの疑問」

高校世界史の教科書は…「オリエントと地中海世界」から始まる。 でも…(どうやら場所を表すらしいけど) ①「オリエント」って「どこ」だろう? それに…(古代オリエントなんていう言葉もある) ②「古代オリエント」って、いつの頃だろう? ●「オリエント」って「ど…

灌漑農業‐エジプトとメソポタミアは全く違う!

知っているつもりでも、知らない言葉は沢山ある。「灌漑」も、そうだ。 辞書には「水路を作って田畑に必要な水を引き、土地を潤すこと」と、ある。 正確に言えば…灌漑とは、排水もセットになった「灌排水システム」のこと。 だから灌漑農業は河川などの水を…

メソポタミア文明は四つある!

中学校の歴史の教科書には、必ず登場する「四大文明」その中でも最古の文明が「メソポタミア文明」。 だけど… 高校世界史の教科書を探しても「メソポタミア文明とは何か」という説明はない!! メソポタミア文明って、何だろう? ウィキペデイアで「メソポタミ…

君はジッグラトをみたか?

高校世界史の教科書は、「オリエントと地中海世界」から始まる。 最初に掲載されている写真がウルのジッグラト。 ジッグラド(聖塔) シュメール人の都市国家ウルの遺跡にある、復元された煉瓦づくりの塔。王や神官は、正面と側面から階段をのぼったところにあ…

メソポタミアを中心とする古代オリエント興亡史

高校世界史の教科書は、先史時代の次を「古代オリエント世界」とか「オリエント世界の成立」という項目から始めている。 オリエントとは… 「今日の中東とよばれる地方をさす」(『詳説世界史B』山川出版)「西アジアからアフリカ北東部に広がる乾燥した地域」…

肥沃な「三日月」地帯なのに

●「三日月」じゃない? 上の図は…多くの高校で使われる教科書‐『詳説世界史B』山川出版‐に載っている地図。地図が載っている頁では「シリア・パレスチナ地方は、メソポタミアにかけて“肥沃な三日月地帯”を形成」と説明する。 地図には“肥沃な三日月地帯”が赤色…

『図説古代オリエント事典』が面白い

写真は… 「粘土で作られた封筒」! 大英博物館所蔵だけど、残念ながら大きさは分からない。 『事典』279頁には… 「粘土板に書かれた手紙は粘土の封筒に入れられ、受取人はそれを壊して開封した。この珍しく残った封筒には、受取人の名と送り主の印影が見られ…

なぜ「高校教科書」なの?

●高校教科書の内容は大学院レベル? 佐藤優(まさる)さんは、元外務省主任分析官。 多作な作家としても有名だ。 高校レベルの知識があれば… 「教養書はもとより、標準的な学術書ならば消化できる」と断言。「教科書と学習参考書を併用すること」を勧めてい…

共和政ローマでの「投票の仕組み」

塩野七生『ローマ人の物語』1巻を読んだ。 古代ギリシアと共和政ローマの「投票の仕組み」が書かれていた。 ギリシアが一人一票なのに対して、ローマは「百人隊」という組織ごとに投票する。 いわば「小選挙区制」ということらしい。 どれだけ立候補者があろ…