なぜ「高校教科書」なの?
●高校教科書の内容は大学院レベル?
佐藤優(まさる)さんは、元外務省主任分析官。
多作な作家としても有名だ。
高校レベルの知識があれば…
「教養書はもとより、標準的な学術書ならば消化できる」と断言。
「教科書と学習参考書を併用すること」を勧めている。
「併用」を勧めるのは、
教科書の内容が高度で、説明がわかりにくいからだ。
どのくらい「高度」かといえば…
(佐藤優『読書の技法)
・世界史はロシアなら、4年かけて教える内容を1年で詰め込んでいる。
・内容を正確に理解するためには大学を飛び越えて、大学院レベルの知識を必要とするものも多い。
「説明がわかりにくい」のは…
他の本にはない「教科書検定」も理由になっている。
そこで「参考書」の出番だ。
・参考書はそれだけを読んでもわかるような、自己完結した構成になっている。
・参考書は、教科書よりもずっと内容が優れていることが多い。
と、佐藤さんはいう。
●参考書を買ってみたけど
僕は、佐藤さんが勧める参考書を買ってみた。
教科書と違って「何が書いてあるのかわからない」なんてことはない。
かみ砕いた柔らかな文章。
サラッと読めて大枠がわかった(ような気がする)。
でも…
物足りなさというか「違和感」が、拭えない。
考えてみれば当たり前のこと。
参考書は「難しい部分」を省くことで
「わかりやすい」構成になっている。
なにせ教科書は「ロシアなら4年かけて教える内容を1年に詰め込んだ本」だから。
そんな「やっかいな奴」を相手に
「難しい部分」もかみ砕いて柔らかな文章で説明すれば
ページ数がいくらあっても足りないじゃないか。
教科書は、説明しにくいところを、ぼかして書くことも上手だし。
●「世界史 教科書」でYouTube検索してみた
大学受験のことだけを考えても、覚えるべきことは教科書に全部そろっている。
教科書は最強の教材だ。
そこで
「世界史 教科書」でYouTube検索してみた
「人名は黄色、場所はオレンジでマーカーして暗記」
「太字の語句を緑ペンで着色、赤シートで穴埋めにして覚える」
いろんな「暗記方法」が紹介されている中で
異色の動画を見つけた!!
山川の教科書を撮影して
本文を読んでいく
…だけ(^_^)
はじめは「え!」と思ったけど
「こういう方法もあるなぁ」と
考え直した。
教科書で「○○○」と書いてあるのは「△△△」という意味。
「×××」については書かれていないけど
教科書は「×××」については「わかってる」という前提で書かれている。
そんな感じで…
逐一(徹底的に)教科書を読み直していくことも
教科書理解の方法じゃないか♪
YouTube版「ゆうぞう☆高校世界史を学び直す」は、そう考えて作っている動画。お役に立てば幸いだ(*^o^*)